運命の恋は健康診断から始まる
「俺の傷、全部歩が癒してくれたんだよ。子供が出来なくても傍にいたいって言ってくれて、すごく嬉しかった」
だって、本当だもん。それよりも宗一郎さんの傍にいることが大切だと思った。
「結婚したいって思ったの、初めてだな」
ポツリとそう呟いた宗一郎さんをバッと見ると、宗一郎さんは苦笑いしてそっぽを向いてしまう。
「え?だって、え?」
戸惑った声をあげる私にそっぽを向いたままの宗一郎さんが髪をかきあげる。
「いや、前の時は押しに押されて。まあ、年齢的にも適齢期だったしそんなもんかって感じで。だから……結婚したいと思ったのは歩が初めて」
結婚……。宗一郎さんと、あの家で一緒に、家族になる。
その映像が浮かんで、幸せな気持ちになって私は微笑んだ。
そっぽを向いたままの宗一郎さんの服を引っ張ると、気まずそうな顔をした宗一郎さんが私を見る。