運命の恋は健康診断から始まる
「体調、大丈夫?私、なんか安心してぐっすり寝ちゃって。気付かなくてごめんね」
宗一郎さんの腕の中で安心してしまって、いつもよりよく眠れたくらいだったから寝てない事に全然気付かなかった。
「俺に甘えるみたいに擦り寄ってきてかわいかったよ」
そう言われてちょっと赤くなってしまうけど、一応心配してるのに。
「そういう事聞いてるんじゃなくてね。寝てなくて大丈夫かって事を聞いてるの」
そう聞くと宗一郎さんはクスクスと笑いながら私の頭を撫でる。
「大丈夫だよ。ああ、もう本当にかわいい」
そう言って笑った宗一郎さんは、真顔になってハアッと深いため息をついた。
「離婚した時に……俺、前の奥さんに結構ひどい事散々言われて。気付いてなかったけど男としてのプライドとか、自信とか全部なくしちゃったみたいで。もうこういうことはないって思ってたけど」
宗一郎さんが、穏やかな笑顔で私の顔を覗きこんでくる。