運命の恋は健康診断から始まる

「うん、そうだね」


宗一郎さんは、もう一度お母さんの眠るお墓を見た。


「絶対、幸せにします」


そう言う宗一郎さんの手をぎゅっと握る。


「私も、幸せにします」


真剣に言ったのに、なぜか宗一郎さんはブフッと吹き出す。


あ、ひどい。真剣に言ったのに。


「歩のそういうとこ好きだわ。今度はちゃんと二人で、だね。お母さん生きてたら反対したかな」


お母さんのお墓を見てそう言う宗一郎さんに笑いかける。


「しなかったと思う。私と違って男見る目あるわねって笑いそう」


宗一郎さんになら、きっとそう言ったと思う。


優しいし、かっこいいし、文句なくいい男だと思うから。


「幸せにするよ。歩のこと、幸せにする」


そう言ってくれる宗一郎さんを見上げて微笑む。


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