運命の恋は健康診断から始まる

「結城。お前……余計なこと言いふらすなよ」


結城の顔を睨んでそう言うけど、こんなことを言っても気にするわけもない結城は猫みたいな目を細めて俺の事を見る。


「いいじゃないですか、別に。悪いことしてるわけじゃないんだし」


そりゃそうだけど。好奇の目で見られる俺の身にもなれっつうの。


まあ、そんな事を気にする奴じゃないのはよく分かってるけど。


「そうですよ、どうやって口説いたんですか?今後の参考に教えてくださいよ」


結城より大分若い二十代前半の平根までそう言って俺の腕を掴む。


「つーか、歩ちゃん。今度の健診来ないんですか?」


来週から春の健康診断が始まるから、結城がそう聞いてくる。


「あー、来るみたいよ。四日間の初日って言ってたかな」


そう言うと結城と平根の目がキラリと光った。


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