運命の恋は健康診断から始まる
「高倉さん、結婚したってほんとですか?」
入籍すると会社で毎日のようにそう聞かれて俺は苦笑いする。
「ほんとだな」
笑いながらそう答えると俺にそう聞いてきた若い奴が目をキラキラさせて俺を見つめてくる。
「あ、指輪してますもんね。ほんとなんだ……。しかも結城さんが健診に来てる看護師さんで一回り以上違うとか言ってたんですけど」
あいつ、何余計なこと言いふらしてんだよ。別に内緒にしときたいわけではないけど、積極的に広めたくもない。
「んー、まあな」
適当にそう言って逃げようとする俺の首に長い腕が巻きつく。
「何、逃げようとしてんですか。歩ちゃんとの話、みんな聞きたがってますよ」
そう言ってニヤけた顔で俺の顔を覗きこんできたのは、結城だった。