運命の恋は健康診断から始まる

「カウンターとテーブルがあるけど、どっちがいい?」


そう聞かれて少し考える。


「カウンターがいいです」


向かい合わせで食べるのは何となく恥ずかしくてそう答えると高倉さんは了解、と言ってお店に入る。


それで二人並んでカウンター席に座ったんだけど、い、意外と近い。


腕とか触れちゃうけど、高倉さんは気にしてなさそうだし。


私、ちょっと意識しすぎかもしれない。ちょっと落ち着こう。


そう思ってこっそり深呼吸する私に高倉さんがメニュー表を差し出す。


「はい、メニューね」


高倉さんに渡されたメニュー表を受け取ってざっと目を通す。


あ、五目あんかけ麺ある。私、これ好きなんだけど……猫舌だから食べるのに時間かかるんだよな。


高倉さんを待たせちゃうのも申し訳ないし、今日も夜勤なんだろうから帰って寝た方がいいと思う。


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