運命の恋は健康診断から始まる
「あ、あのごちそうさまでした。ありがとうございます」
「いえ、いえこちらこそ。楽しい昼飯になって良かったよ。一人じゃ美味しさ半減だからね」
確かに一人で食べるよりずっと美味しかった。
それなら私も良かったと思うけど、さっき言ってたお願いって何だろう。
そう思いながら本屋さんに向かって歩いていると宗一郎さんがジーンズの後ろのポケットから携帯を取り出す。
「歩ちゃん、俺のお願い聞いてくれる?」
きた、お願い。
ちょっと不安になりつつ宗一郎さんの顔を見上げる私に変なことじゃないよと宗一郎さんは笑う。
「はい、私の出来る範囲でしたら聞きます」
私の言葉に足を止めた宗一郎さんは私になぜか携帯を差し出す。
首を傾げる私に宗一郎さんはニッコリと笑った。
「連絡先、教えてくれない?」
思いがけないその言葉に私は目を丸くする。