運命の恋は健康診断から始まる
「いいよ、俺が誘ったんだし。付き合ってもらったんだから奢らせて」
「いや、でも付き合ってもらったのは私のような……」
ラーメン食べたいって言ったの私だし。夜勤明けなのに付き合ってもらって美味しいお店に連れてきてもらえったのにそれは本当に申し訳ない。
そう言う私に眉を下げて困ったように笑った宗一郎さんが何か思いついたように私を見る。
「そんなことないよ。あー、じゃあ奢るから一つお願い聞いてもらっていい?」
笑いながらそう言われてお願いってなんだろうと私は首を傾げる。
「え、なんですか?」
そう聞いても宗一郎さんは答えてはくれず伝票を持ってレジに行ってしまう。
「出てからね」
私を振り返ってそう言った宗一郎さんが、結局そのままお金を払ってくれて外に出る。