運命の恋は健康診断から始まる

「歩ちゃん、全然聞いてこないからあれなんだけどさ。一応、言っとかなきゃなって」


「はい」


急に真顔になった宗一郎さんが私の顔を覗きこんでくる。


「一応、今は独身だから。結婚、してたことはあるけど……バツイチ、だね。ちなみに子供はいません」


あ、やっぱりそうなんだな、と思ってると宗一郎さんが私の顔を心配そうに覗きこんでくる。


「……ひく?バツイチのおじさんとか嫌だよね?」


そう言われてビックリする。そうかなとは思ってたけどそういう考えは全然なかった。


むしろこんなにかっこいいのにそういう事がなかった方が心配かも。


DVで、とかならそりゃ問題だけど宗一郎さんに限ってそれはなさそうだし。


「いや、ひかないし。嫌でもないです」


首を横に振る私を見て宗一郎さんはホッとしたように微笑んで、今度は困ったように微笑んだ。

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