運命の恋は健康診断から始まる
「し、しません。絶対しませんから」
逃げようとする私を抱きしめるみたいに身体を密着させてくるその人を突き飛ばそうとするけど、全然どいてくれない。
「ちょっと、やめっ」
逆に抱きしめられそうになって必死で抵抗する私にその人は本当に楽しそうに笑う。
「……やべっ、ちょっと楽しい。新鮮だなぁ、この反応。高倉さんに怒られるかも。歩ちゃん、言いつける?マジで高倉さんやめて俺にしない?」
「は?言いつけるって、何を!?それに、絶対に絶対にしませんから。ちょっと頭おかしいんじゃないですか!?とりあえず、離れて」
パニックになりながら、一生懸命抵抗する私をその人は相変わらず楽しそうに見ていて本気で腹が立ってくる。
なのに睨むとますます楽しそうに目を細めるのを見て背筋がゾクゾクと寒くなる。