熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~
クラスの女子のほとんどを敵に回してしまった島袋くんの悔しさを考えると、あたしの中には彼に対する同情も少なからずある。
でも掃除の時間にホウキを振り回してチャンバラごっこをしている彼を見れば、これじゃあ、女子に相手にされなくてもしかたないな、と納得せざるをえない。
それにしても、島袋くん、ひどすぎ。アンタ、いったい何歳よ? いい歳してチャンバラごっこなんかしないでよ。
「やべっ!」
不意に彼の手から振り回していたホウキがすっぽぬけた。
教室の右端――ちょうど先生の机のあたりを掃除していたあたしに向かって一直線にホウキが飛んでくる。
ウソっ…!?
あたしの目には、なぜかホウキがスローモーションで飛んでくるように見えて…、だから危ないところでかわすことができたんだけど、次の瞬間…、
パリーンッ!!
…という冷たくて硬質な音が、一瞬にして教室の空気を変えた。
それまでは談笑しながらダラダラと掃除をしていたみんなが一斉に、先生の机から落ちて割れた花瓶に注目した。
でも掃除の時間にホウキを振り回してチャンバラごっこをしている彼を見れば、これじゃあ、女子に相手にされなくてもしかたないな、と納得せざるをえない。
それにしても、島袋くん、ひどすぎ。アンタ、いったい何歳よ? いい歳してチャンバラごっこなんかしないでよ。
「やべっ!」
不意に彼の手から振り回していたホウキがすっぽぬけた。
教室の右端――ちょうど先生の机のあたりを掃除していたあたしに向かって一直線にホウキが飛んでくる。
ウソっ…!?
あたしの目には、なぜかホウキがスローモーションで飛んでくるように見えて…、だから危ないところでかわすことができたんだけど、次の瞬間…、
パリーンッ!!
…という冷たくて硬質な音が、一瞬にして教室の空気を変えた。
それまでは談笑しながらダラダラと掃除をしていたみんなが一斉に、先生の机から落ちて割れた花瓶に注目した。