俺様社長と結婚なんてお断りです!~約束までの溺愛攻防戦~
羽衣子は昨夜洸からもらったメールを思いだし、すぐに洸に電話をかけた。呼び出し音がもどかしい。数コール聞いたところで、洸が応答した。
「もしもし。羽衣子か?どうした?」
「永瀬社長、大変ですっ!あ、あのですね‥‥」
突然のリー・マーロウ訪問にはさすがの洸も驚いたようだ。受話器の向こうで小さく舌打ちしている。
「わかった。すぐに戻る。応接間に通して、20〜30分でいいから場を繋いどけ」
「えっ⁉︎ 誰に頼んだら‥‥」
「お前がやれ。秘書室チーフだろ」
「う、うそ⁉︎ 私、英語も中国語も話せないよ〜〜」
羽衣子の悲痛な叫びを無視して洸は一方的に会話を締めた。
「大丈夫だから。任せたぞ」
ツー、ツー、ツー。受話器からは虚しい機械音が聞こえてくるばかり。
ど、どうしよう。言葉も通じないのに30分もどうしろというのだろうか。相変わらず洸は横暴だ。だけど‥‥洸が大丈夫だというのだからきっと大丈夫なんだろう。洸のその言葉がなによりも信頼できることを羽衣子は知っている。
「よしっ」
羽衣子はパチンと自分の両頬を叩くと、覚悟を決めて受付へと向かった。
受付には何人かの来客が並んでいたけれど、リー・マーロウは一目でわかった。一般人とは放つオーラが全く違う。羽衣子はデザイナーというと普段から奇抜なファッションをしているのかと思っていたけれど、彼女はいたってシンプルなスタイルだった。身体のラインに沿うタイトなブラックワンピース。カーキのジャケットをさらりと羽織り、同色のショートブーツ。そのファッションはオリエンタルな黒髪ボブヘアによく似合う。切れ長の瞳は同性の羽衣子から見ても、ぞくりとするほどに色っぽい。
「あ、あの、エックスキューズミー」
完璧なジャパニーズイングリッシュで羽衣子が声をかけると、リー・マーロウは真っ赤な口紅を塗った唇をゆるめてにこりと微笑んだ。
「こんにちは。突然、ごめんなさい」
「へっ⁉︎」
「もしもし。羽衣子か?どうした?」
「永瀬社長、大変ですっ!あ、あのですね‥‥」
突然のリー・マーロウ訪問にはさすがの洸も驚いたようだ。受話器の向こうで小さく舌打ちしている。
「わかった。すぐに戻る。応接間に通して、20〜30分でいいから場を繋いどけ」
「えっ⁉︎ 誰に頼んだら‥‥」
「お前がやれ。秘書室チーフだろ」
「う、うそ⁉︎ 私、英語も中国語も話せないよ〜〜」
羽衣子の悲痛な叫びを無視して洸は一方的に会話を締めた。
「大丈夫だから。任せたぞ」
ツー、ツー、ツー。受話器からは虚しい機械音が聞こえてくるばかり。
ど、どうしよう。言葉も通じないのに30分もどうしろというのだろうか。相変わらず洸は横暴だ。だけど‥‥洸が大丈夫だというのだからきっと大丈夫なんだろう。洸のその言葉がなによりも信頼できることを羽衣子は知っている。
「よしっ」
羽衣子はパチンと自分の両頬を叩くと、覚悟を決めて受付へと向かった。
受付には何人かの来客が並んでいたけれど、リー・マーロウは一目でわかった。一般人とは放つオーラが全く違う。羽衣子はデザイナーというと普段から奇抜なファッションをしているのかと思っていたけれど、彼女はいたってシンプルなスタイルだった。身体のラインに沿うタイトなブラックワンピース。カーキのジャケットをさらりと羽織り、同色のショートブーツ。そのファッションはオリエンタルな黒髪ボブヘアによく似合う。切れ長の瞳は同性の羽衣子から見ても、ぞくりとするほどに色っぽい。
「あ、あの、エックスキューズミー」
完璧なジャパニーズイングリッシュで羽衣子が声をかけると、リー・マーロウは真っ赤な口紅を塗った唇をゆるめてにこりと微笑んだ。
「こんにちは。突然、ごめんなさい」
「へっ⁉︎」