イジワル御曹司と花嫁契約
何が書いてあるか暗記する勢いで集中して読む。


さっきチラっと見たアフターヌーンティー。


三段トレーになっていて、一段目はケーキ、二段目はスコーン、三段目はサンドイッチが乗っている。


それに加えて紅茶の種類も十種類はある。


もう食べるしかない、食べまくるしかない、通い詰めよう、と心に誓った。


 彰貴のお金を使って食べるのは気が引けるけど、賃料に含まれているなら食べなきゃ損だと思ってしまう貧乏人の悲しい性だ。


「住んでいる人全員がタダなわけではないんですか?」


「はい、恐れながら四十階以上にお住まいの方限定とさせていただいております。

また、夜のバーラウンジの時間帯は恐れながら有料となっておりますのでご注意ください。

それと、カフェラウンジでは、新聞や雑誌、話題の書籍なども揃えておりますので、ぜひご利用ください」


「はい、利用させていただきます」


 間髪入れずに返事をする。


休みの日は図書館に行って本をたくさん借りるほど本好きの私。


売れている本は、図書館では数百人待ちがざらで、予約してから一年以上待たなければ読めないので、夢のような話だ。
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