イジワル御曹司と花嫁契約
私がかなり庶民的な人だと分かったのか、コンシェルジュのお姉さんから肩の力が抜け、親近感のある笑みを浮かべた。


「それと、東郷様は毎日ルームクリーニングをしております。朝の十時から十一時の間、担当の者数名がお部屋に入りますのでご了承ください」

「あ……そうですか」


 毎日プロに部屋を掃除してもらっているだなんて。


彰貴の部屋ってどんだけ凄い豪華なところなんだろう。


「その時にクリーニングも回収致します。
専用の袋がございますのでそこに入れておいてください。
下着類など自分で洗いたい場合は専用のランジェリー洗濯機もお部屋にございます」


 ランジェリー洗濯機ってなんだ。


初めて聞いた。


でも、もうこんなことで一々驚いていたら心臓が持たない。


とにかく、コクコクと頷く。


 その他にセキュリティーに関する説明を受けた後、瞳の虹彩認証登録と、顔写真登録などを終え、ようやく終わりが見えてきた時、コンシェルジュのお姉さんは高級ブランドの大きな紙袋をテーブルに置いた。
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