イジワル御曹司と花嫁契約
あっという間に最上階に着き、扉が開く。


なぜか足が震えてきて、棒立ちしたまま動けずにいると、「どうぞ」と促され、重たい足を踏み出す。


 最上階は彰貴のみのフロアなので、当然ながら玄関扉なるものはない。


エレベーターを出た瞬間から、そこは彰貴の部屋だ。


まるでエントランスのような広々としたフロアが広がっていて、壁には巨大な靴置き場があり、ここが玄関なのだと気付く。


 とりあえず靴を脱ぎ、大理石でできた長い廊下を渡る。


廊下の広さも大人二人が並んで歩けるほど広々していた。


途中何部屋かドアがあり、とりあえず素通りして、ひときわ大きなリビングへと辿り着いた。


 リビングは天井がとても高く、大きな窓ガラスからは都内を一望できる。


大人四人は寝られるのではないかと思うほど大きなソファに、ガラス製のダイニングテーブル。


椅子は六脚もある。


 キッチンは大理石でできていて、シンクが二台に大きな冷蔵庫が三台もある。


そして、キッチン横の一角には、お店を開けるほど豊富なお酒が並べられているバーカウンターもあった。
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