イジワル御曹司と花嫁契約
彰貴と彰貴のお父さんは、顔や雰囲気、仕事に対する姿勢など似ているところはたくさんあるけれど、根本的には全く違うのだと言われている気がした。


そして、そういう違うところが気に食わないのだということがひしひしと伝わってきた。


「彼が……私のために全てを捨てるとは思えません」


「君は、彰貴のために死ねるか? 彰貴と君、どちらかしか生きれない状況になった時、どちらを選ぶ?」


 生か死か。私が死ぬことで彰貴が助かるなら……。


「……死を、選ぶでしょうね」


「彰貴も君を選ぶだろう。きっと、迷うことなく」


「でも、それとこれとでは話が違います。私は、母であっても死を選ぶと思うし、見ず知らずの子供でも同じことをすると思います」
< 185 / 280 >

この作品をシェア

pagetop