イジワル御曹司と花嫁契約
「彰貴の結婚は一般人との結婚とは違う。

大きな金の絡むビジネスだ。

結婚相手によって、得られる金額が変わってくる。

君は東郷財閥に何を与えられる?」


「それは……」


 とても意地悪な質問だった。


何もないことは、誰にだって分かるのに。


だんだんと、本性が現れてきた。


「それと、君のお母さんが経営している店、財政が芳しくないようだね。

君が彰貴と別れてくれるというならば、商店街に納めているマージン料を免除してあげよう。

それだけでかなり持ち直すだろうし、今後も長く続けていけるだろう。

だが、別れないと言うのであれば……」


 背中全体に鳥肌が立った。


まさか店を持ち出してくるなんて。


「そんなっ……、店を潰す気ですか!?」


「まさか。そんな野暮なことはしない。

そうだな、あそこの商店街は新しさがないため、若い人たちが入ってこない。

商店街を一新して大きなショッピングモールを作ろう。

そうすれば大勢の人達がやってきて町は潤うだろう」


「……そしたら、商店街の人達は?」
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