イジワル御曹司と花嫁契約
「さて、このまま彰貴の家まで送っていこうか?」
「いいえ、ここで降ろしてください」
ここがどこなのかさっぱり分からなかったけれど、これ以上、冷酷なこの人と一緒にいたくなかった。
彰貴のお父さんを、冷酷な人だとは思いたくなかったけれど、絶対的な権力の上で良心の痛みすら感じずに、多くの人達の生活の糧を奪えるこの人を純粋に怖いと思った。
「分かった。君がそう望むなら」
運転手に指示をすると、リムジンは路肩に止まった。
降りると、見慣れた公園の前にいた。病院からさほど遠くない。
外を見る余裕がなかったから気が付かなかったけれど、病院の近くをぐるぐると回っていただけだったのだ。
「君はとても賢い子だ。きっといい判断をすると信じているよ。それじゃあ、気をつけて」
彰貴のお父さんを乗せたリムジンの後ろ姿を見つめる。
十字路を右に曲がり、姿が完全に見えなくなってようやくまともに息が吸えた。
「いいえ、ここで降ろしてください」
ここがどこなのかさっぱり分からなかったけれど、これ以上、冷酷なこの人と一緒にいたくなかった。
彰貴のお父さんを、冷酷な人だとは思いたくなかったけれど、絶対的な権力の上で良心の痛みすら感じずに、多くの人達の生活の糧を奪えるこの人を純粋に怖いと思った。
「分かった。君がそう望むなら」
運転手に指示をすると、リムジンは路肩に止まった。
降りると、見慣れた公園の前にいた。病院からさほど遠くない。
外を見る余裕がなかったから気が付かなかったけれど、病院の近くをぐるぐると回っていただけだったのだ。
「君はとても賢い子だ。きっといい判断をすると信じているよ。それじゃあ、気をつけて」
彰貴のお父さんを乗せたリムジンの後ろ姿を見つめる。
十字路を右に曲がり、姿が完全に見えなくなってようやくまともに息が吸えた。