イジワル御曹司と花嫁契約
……これは、夢なのだろうか。


 私は今、彰貴にプロポーズされている。


「世界中を敵にまわしても、君を守るから。

どんなことがあっても、俺が、君を守る」


 彰貴の言葉は、やけに現実味があった。


彼は、一般人ではなく、日本を代表する財閥の経営者だ。


これから先、色々なことがあるだろう。


庶民の私が、彼と結婚する上で障害となることがたくさん出てくるに違いない。


でも、彼は、その全てから私を守ると言ってくれている……。


「愛している。君しかいない。君じゃないと駄目なんだ」


 頑なな私の心を溶かすように、彰貴はとろけるような甘い言葉を浴びせかける。


 何を、疑うことがあるだろうか。


何を戸惑うことがあるだろうか。


 彰貴の言葉に、偽りはない。


きっと彼は、全力で私を愛し続けてくれる。


そして私も、彼を……。
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