イジワル御曹司と花嫁契約
上顎を舌先でなぞられると、ゾクゾクっとした少しくすぐったいような感覚が肌を伝う。


 彰貴は目を開けたり閉じたりしながら、私の反応を観察するように見ている。


私の体が少しでも固くなると、優しく顔や頭、首筋などを撫で、愛おしむような瞳を投げかける。


 そんな瞳で見つめられると、抵抗する力を奪われる。


胸がドキドキして、頭が真っ白で、緊張は高まっているのに、体の力が抜けていく。


包み込まれるような安心感もある。


 自分の体が、自分のものじゃなくなったみたいだ。


唇から溢れる吐息、肌、そして太腿の内側が熱い……。


 服の上から胸を揉まれ、体をよじって抵抗するも簡単に押さえつけられてしまう。


それもそのはず、本気で抵抗していないからだ。


こんなこと駄目だと分かっているのに、キスをされ舌先を吸われるとなぜか体の力が抜けていく。


 服の中に手が入れられ、あっという間にブラのホックが外された。


キスで押さえつけられながら、直接胸の頂きを手の平が這う。


上下に揉まれ、吐息が零れる。


「やっ……だめ……」


 キスをかわしながら抵抗の言葉を発する。


「全然駄目って顔してないけど?」
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