イジワル御曹司と花嫁契約
『遊園地!』


『馬鹿か、俺が行くわけないだろ』


 馬鹿って……。どこに行きたいっていうから……。


『だって、遊園地デートするのがずっと夢だったんだもん』


 デートといえば遊園地。大人は行かないのかな?


 既読になるも、返事がない。


 これは無視という却下か? と思っていると、新しいトークメッセージが届いた。


『ガキか』


 ムカっとして、反論のメッセージを書いていると、送る前にまた新しいメッセージが届いた。


『仕方ない、付き合ってやるよ』


『嫌々ならいいよ!』


『拗ねるな、ガキ』


 ガキ、ガキうるさい! やっぱこいつ嫌な奴だ!


『遊園地デート楽しみにしてる。おやすみ』


 更に届いたメッセージに、頭がフリーズする。


 え、楽しみって……。


いや、さっき、俺が行くわけないだろ、とかガキとか散々言っておいて……。


 遊園地になんて行かない! と書きこもうとしていた手が止まる。


 ちょっとだけ、素直になろうかな……。


『私も。おやすみ』


 そして、可愛い動物のキャラクターが寝ているスタンプを送った。


 気がついたらまた、顔がにやけている。
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