未来絵図 ｰ二人で歩むこれからｰ

ｰバタン　　ガチャっｰ

奈々子を女子部屋に入れ、鍵を閉める。

「こんなエロいの何で着るわけ？」

　抱き締められ、頭の上から拗ねたような言葉を言われる。

「どうせ、瑞希さんたちなんだろ？分かってるけど…伊納の前で着るなよ！あいつまで喜ばせて…。」

「ごめん…。…妬いてる？」

　顔をあげて上目使いで奈々子は智也を見上げている。ばつが悪そうな顔をした智也は、奈々子の胸に顔をうづめるようにし、水着で隠れていない露になった谷間付近に唇を何度も吸わせ、真っ赤な証をつけた。

「ちょっと……。」

「妬かせたバツだよ。」

「みんなと温泉入れなくなっちゃう。」

「大丈夫！みんなからかうだけだから。」

　奈々子がいつもからかわれていることを思い出してぼーとしていると、いつのまにか壁に追いやられ、股の間に足を入れられ、水着を思いっきりたくしあげられていた。

「と、智也くん…。」

「この水着がいけないんだからな。」

「えっ？旅行中は、しないって！言ってた！」

「ううん？空きあらばって言った。」

と小悪魔みたいに笑う智也。そして、そんな智也にはかなわない奈々子は、次の瞬間には、甘い声を出していた。


　甘い時間が終わり、マリンカラーのマキシワンピを来て海に行くと、ニヤニヤしたメンバーにからかわれたのは言うまでもない。智也はしれっとバーベキューの準備をし始め、恨めしくみる隼に対し、嫌味な微笑みをみせていた。

「奈々子さん。奈々子さん。ちょっといいっすか？」

　不意に新司呼ばれた。弥生はそのようすを遠目で見ていたが奈々子がそれに気が付き弥生を見るが、弥生から目を反らされた。軽くため息をつきながら、新司についていく。

「まっきー。弥生さん、気になるんじゃなかったの？誤解されるよ！」

「誤解されるっすよね！俺も切実なんっすよ！」

　いきなり振り返った新司は、奈々子にすがるように泣きつく。