未来絵図 ー二人で歩むこれからー 
「俺、ヘタレなんっすよ!弥生さんと話す度にいいなぁとか、コンテストでドレス選ぶ時間だって死んでもいいくらい幸せだったんっす!密室でふたりでもたぶん、吐いたりしないと思うんっすけど。自分が童貞なのがひっかかって…。下手だったらどうしようとか、比べられたらとか考えると…本当ダメになるんっすよ…」

 始めは勢い任せな新司も最後にはボソボソと言いにくそうに話す。

「まっきー、馬鹿なの?」

 新司が奈々子を見開いた目で捕らえる。

「確かに弥生さんも彼氏がいたことあるし、経験あるだろうけど、比べるような人じゃないのは分かってるでしょ?不安なのはわかるけど、馬鹿なこと考えてないで、もう、はっきりしたら?好きなんでしょ?付き合いたいんでしょ?」

「はい、好きっす。弥生さんと付き合いたいっす!」

 そう新司は叫ぶ。ふたりの後ろから"私も付き合いたい…。"と微かに声が聞こえる。ばっと振り替えると、なんと弥生を始めみんなが立っていた。

「私、確かに初めてじゃないし、だいぶおばさんだし、でも、好きなの…。」

「初めてじゃないのも、年齢も気にしてません!好きっす。俺の初めて貰って下さい!……じゃない、付き合って下さい!」

 弥生は、頷き、その場は歓声につつまれた。

 バーベキューの準備ができるまでふたりはデートしてきたらと皆に囃し立てられた新司と弥生は、着替えてから近くの神社に行ってくると、ハニカミながら手を繋いで歩いていった。


「リア充いいなぁ~!」

 瑞希としおりはふたりでため息をつきながら海岸を眺めてる。手にはバーベキューで使う食材が握られているが、さっきからこんな調子で全く進まない。

「全然進んでないんだけど。」

 奈々子がふたりに言うと、じとっとふたりにみられる。

"バカップルがまた増えたかと思うと…。"としおりがため息をつく。

「奈々子ちゃんを思ってる伊納くんとは、ロマンスは生まれないし!」

 瑞希のその言葉に、隼だけじゃなくみんなが振り替える。

「んっ?伊納くん、奈々子ちゃん好きなの最近は隠してないよね?ってかみんな驚かないってことは知ってるんだ。」

< 121 / 143 >

この作品をシェア

pagetop