未来絵図 ー二人で歩むこれからー
二人の行方ー弥生と新司ー
ハロウィンカラーで店内が彩られ、ゲストハウスオープンまで半年を切った。奈々子と智也の同棲も順調に開始した。智也は地元に家電品などの大きな荷物を送り、服やパソコンなど段ボール2つ分を抱えて奈々子の部屋に引っ越して来たため、奈々子は荷物の少なさに驚いた。
「服と下着とパソコンさえあれば、あとは、奈々子のとこにあるだろ?」
そう言いながら、夜は、二人で同じベットに寝て、奈々子が揃えたお揃いの食器でご飯食べ、時間があれば、朝でも夜でも一緒にお風呂に入るそんな生活を始めた。
ふと、思いに更けていると、隣で盛大にため息をつく新司と目があった。
「奈々子さん、幸せそうっすね…。」
「まっきー、なんかあったの?」
さらに新司が深いため息をついた。
「…それが、何もないから、困ってるんっす…。」
「…ん?弥生さんとってこと?」
頷きながら、新司は話し出した。プランナーの弥生と休みが合わず、付き合い初めてからは数回しかデートも出来ず、そのデートも緊張ばっかりで、なに話したか分からないし、手さえも握れないとのことだ。
「相手がいない私の前でよく、そんなこと出来るよね。まっきー?」
苛々した様子で腕組みするしおりの姿があった。
「サクッと手を握って、まっきーのアパートに連れ込んでガバッと行けばいいのよ!」
「だから、それが出来ないから困ってるんっす!」
頭をガシガシと掻きながら、不貞腐れた様子で、店の奥へと消えていった。
その夜、智也とご飯を食べながら新司のことを話す。
「聞いてると純愛だよな。」
「こればっかりは、まっきー達のペースがあるもんね…。」
「でも、案外そうゆう二人がすぐに"でき婚"しそうな気がする。」
「あははっまさか。」
お茶のお代わりをコップにいれ、今日あったことを話す。そんな時間が心地よくてついつい話し込む。ご飯を食べ、歯磨きし、ふたりは寝室に行き、また、話を始める。
毎日のことだが、ふとした瞬間、ゲストハウスに選ばれるのが奈々子でなければ、一緒にいられないと考えると、すごく寂しい気持ちになってしまうのだ。
「服と下着とパソコンさえあれば、あとは、奈々子のとこにあるだろ?」
そう言いながら、夜は、二人で同じベットに寝て、奈々子が揃えたお揃いの食器でご飯食べ、時間があれば、朝でも夜でも一緒にお風呂に入るそんな生活を始めた。
ふと、思いに更けていると、隣で盛大にため息をつく新司と目があった。
「奈々子さん、幸せそうっすね…。」
「まっきー、なんかあったの?」
さらに新司が深いため息をついた。
「…それが、何もないから、困ってるんっす…。」
「…ん?弥生さんとってこと?」
頷きながら、新司は話し出した。プランナーの弥生と休みが合わず、付き合い初めてからは数回しかデートも出来ず、そのデートも緊張ばっかりで、なに話したか分からないし、手さえも握れないとのことだ。
「相手がいない私の前でよく、そんなこと出来るよね。まっきー?」
苛々した様子で腕組みするしおりの姿があった。
「サクッと手を握って、まっきーのアパートに連れ込んでガバッと行けばいいのよ!」
「だから、それが出来ないから困ってるんっす!」
頭をガシガシと掻きながら、不貞腐れた様子で、店の奥へと消えていった。
その夜、智也とご飯を食べながら新司のことを話す。
「聞いてると純愛だよな。」
「こればっかりは、まっきー達のペースがあるもんね…。」
「でも、案外そうゆう二人がすぐに"でき婚"しそうな気がする。」
「あははっまさか。」
お茶のお代わりをコップにいれ、今日あったことを話す。そんな時間が心地よくてついつい話し込む。ご飯を食べ、歯磨きし、ふたりは寝室に行き、また、話を始める。
毎日のことだが、ふとした瞬間、ゲストハウスに選ばれるのが奈々子でなければ、一緒にいられないと考えると、すごく寂しい気持ちになってしまうのだ。