未来絵図 ー二人で歩むこれからー
ロッカーを出たとこで、さっそく智也を発見し、声をかける。すると、振り返り軽く微笑みを返される。
「おっ奈々子。そういう格好初めてみた。可愛いじゃん。」
奈々子は、ちょっと嬉しくなり、照れ笑いし、ロングブーツの紐がとれてるに気が付き、しゃがみこむ。
紐を結んでいると、"あんまり、しゃがむのは…。"と、数歩先にいた、智也から、焦った風に声がした。
上目遣いする形になった奈々子と智也の視線が合うと、すぐに、そらされ、微かに智也の頬が赤いことに気付く。
"えっなんで!?"と、奈々子は初めは思ったが、さっきロッカーで、暑いからとキャミソールで出てきたことを思い出した。
普段は、Fカップの胸を強調するようなものを着ることはないため、しゃがみこんでも、さほど気にはならない。
だが、今は、しゃがみこむことで長身の智也に胸元をみせつける形になってしまった、と気がついた。
「むっつり。」
そう、奈々子が言うと、
「悪い。…男なら目がいくよ。」
ばつが悪そうに、頭をかきながらつぶやく。
「松本さんも、そんなこと思うんだ。草食系かと思ってた。」
奈々子が、立ち上がりながら、智也の顔を覗き込むと、"なんだよ。草食系って。"とブツブツいいなから、上着を着るようジェスチャーする。
「そもそも。その格好で、仕事できるのか?下、履いてなかったら、スカート短すぎだろ、それ。」
まだ少し顔を赤くしながら、奈々子に投げ掛け、"レギンスは自前、ロッカーに置いてて良かった。"と、苦笑いすると"まじかよ?支給しろよ。"とちょっと怒り気味だった。
職場への分かれ道にさしかかる。
「可愛いよ。似合ってる。」
「ありがとう。」
「でも、上着とレギンスは絶対着用!!」
と、彼氏のような発言をされ、ちょっとドキッと胸が高まる。"了解~。"そう返事して、分かれた。