未来絵図 ー二人で歩むこれからー
奈々子、やよい、瑞希、智也は入社3年、いわゆる同期だ。
この年の同期は、極端に少なく、四人しかいなかったため、どの同期より、結束力が強く、仲がよく、飲み食べに行くのは、しょっちゅうだ。
初めての研修の時から、奈々子はみんなより年下なためか、気に入られ、可愛いがられた。
「奈々子ちゃんって呼んでいい?私は、黒崎やよい。ウェディング部門配属。やよいでいいよ!」
と、明らかに年上のお姉さんに、ニコニコしながら、声をかけられ、人見知りしない奈々子は、"うん、呼んで!やよいさん"と笑顔で答えた。
「じゃ私も!やよいさん、奈々子ちゃんよろしく!私、客室係の永友瑞希。」
横から声をかけられ、自分より年上っぽい瑞希にも、やっぱり"うん、宜しく。瑞希さん"と、敬語は抜けるものの、なぜか、さん付けで呼んでしまう。
そんな時、後ろから、ふいに名前をよばれる。
「奈々子って技術職の?」
後ろには奈々子を見下ろす形で、黒髪を短くカットし、前髪を軽く流して、一重目に眼鏡をかけた爽やかな長身が立っていた。
「えっと、指導係の人ですか?」
と、言うと3人に大笑いされる。
なんで笑われるのか分からないでいると、男性が口を開いた。
「何でみんな同じこと言うかなぁ?まだ、23歳。一年留学して、大学卒業したばっかりの、新人なのに。」
ちょっとばつが悪そうな顔した。
「えっ!えっと新人!…え~同期!!」
びっくりしていると、やよいと瑞希も"いっしょの反応~。"と、笑っている。
「一般職のオリエンテーションで、先日あった時に、同じ反応された。」
と、苦笑い。よく顔をみると、確かに老けてる訳じゃないが、どこか落ち着いてる雰囲気が漂っている。
そこに、新人さを感じなかったのかと、奈々子は納得した。
「コンシェルジュの松本智也。宜しく、奈々子。」
ふと、彼氏以外に名前を呼び捨てされて、驚いたけど、案外嫌じゃない自分がいた。
二人の出会いはそんな感じだった。
この年の同期は、極端に少なく、四人しかいなかったため、どの同期より、結束力が強く、仲がよく、飲み食べに行くのは、しょっちゅうだ。
初めての研修の時から、奈々子はみんなより年下なためか、気に入られ、可愛いがられた。
「奈々子ちゃんって呼んでいい?私は、黒崎やよい。ウェディング部門配属。やよいでいいよ!」
と、明らかに年上のお姉さんに、ニコニコしながら、声をかけられ、人見知りしない奈々子は、"うん、呼んで!やよいさん"と笑顔で答えた。
「じゃ私も!やよいさん、奈々子ちゃんよろしく!私、客室係の永友瑞希。」
横から声をかけられ、自分より年上っぽい瑞希にも、やっぱり"うん、宜しく。瑞希さん"と、敬語は抜けるものの、なぜか、さん付けで呼んでしまう。
そんな時、後ろから、ふいに名前をよばれる。
「奈々子って技術職の?」
後ろには奈々子を見下ろす形で、黒髪を短くカットし、前髪を軽く流して、一重目に眼鏡をかけた爽やかな長身が立っていた。
「えっと、指導係の人ですか?」
と、言うと3人に大笑いされる。
なんで笑われるのか分からないでいると、男性が口を開いた。
「何でみんな同じこと言うかなぁ?まだ、23歳。一年留学して、大学卒業したばっかりの、新人なのに。」
ちょっとばつが悪そうな顔した。
「えっ!えっと新人!…え~同期!!」
びっくりしていると、やよいと瑞希も"いっしょの反応~。"と、笑っている。
「一般職のオリエンテーションで、先日あった時に、同じ反応された。」
と、苦笑い。よく顔をみると、確かに老けてる訳じゃないが、どこか落ち着いてる雰囲気が漂っている。
そこに、新人さを感じなかったのかと、奈々子は納得した。
「コンシェルジュの松本智也。宜しく、奈々子。」
ふと、彼氏以外に名前を呼び捨てされて、驚いたけど、案外嫌じゃない自分がいた。
二人の出会いはそんな感じだった。