未来絵図 ー二人で歩むこれからー 
 奈々子は、起き上がり両手で、それを包み込んだ。智也がピクッと反応し、熱を含んだ声で"…奈々子"と呼ぶ。そんな声を聞いてると、奈々子は、自分の限界が近いことに気が付く。

 奈々子はそれから手を離し、智也に抱きつき肩に手を回した。智也と目が合い、二人で微笑んで、どちらともなく唇を合わせた。そして押し倒される。

「いいの?こわくない?」

「…緊張してる。」

 奈々子ははにかんだ。サイドテーブルに手を伸ばし、智也はゴムを取りだし、装置した。

「好きだよ。」

 智也に優しくささやかれ、胸を甘噛みされ、力が抜けた頃に、入ってきた。狭いのか大きいのか、痛いような圧迫されているような。
 
 智也は"大丈夫?""痛くない?""好きだよ""きれいだよ""めっちゃ気持ち。"と気持ちを伝えながら、奈々子をきもちよくしていく。

 奈々子も、肩に手を回しながら、"好き""気持ちいい。"と、智也をさらに興奮させる言葉を放つ。

 最後の瞬間を迎えた時は、しっかりと指と指が絡まり、ふたりとも、汗ダク状態でぐったりしていた。

 奈々子は、すごい幸福感に包まれた。恋愛を休んでいたなんて嘘みたいで。この人に愛されりことを望んでいたんだと思ってしまう。

 長かった、でも、こんなにも、愛らしい声やエロくて可愛い他の人には見せない表情を見せてくれる、奈々子をこれから先も絶対離さないと決めた。
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