未来絵図 ー二人で歩むこれからー 
 真っ赤になりながら、ベットの脇に腰をかける。"こんなに、エッチだなんて。"ぶつぶつ訴える。

「やよいさんから、LINEなんだけどさ。あれ、開けてみた?」

「あっ、すっかり忘れてた!!」

「絶対、松っつん好みだからって。そして、今、盛り上がってるんでしょ?ってさ。」

「もう、恥ずかし!なんでばれてるんだろ。」

「あ~。それは、やよいさん達から飲み会の時、まぁいろいろ言われて、今日、お持ち帰りするからと、宣言してしまって。」

 申し訳なさそうにしている智也に、"もう、あんまり言わないでよ?"と頬を赤らめた。

 やよいと瑞希からのご褒美は重量感があったため、なんなのか想像もできなかった。

「あっ、可愛い~ワンピースとボレロのセットアップだ!」

 水色の薄手の7部丈のボレロに、薄いピンクに花柄のワンピースが入っていた。ー明日は、これでデートだよ。ー

「可愛いなぁ。似合うよ、きっと。あと、1つは?」

 もうひとつ、箱に入っているものがあった。先にメッセージカードに目がいき、奈々子と智也は、メッセージカードの内容を読んだ。

ーサイズはあってると思うけど。これで、松っんをメロメロにね!絶対、好きだから!ー

と、書いてあり、二人で首をかしげる。

 でも、奈々子は、ふたを開けた瞬間、中身がわかってしまい、再び閉めてしまう。

「これは、また、今度…。」

 しどろもどろになりながら訴えるがあっさり、箱をうばわれる。

「これは……。まじ、あのふたり最高!」

 箱の中身は、有名ランジェリー店のloverシリーズのセットアップ。このloverシリーズは、恋人との甘い一時をさらに甘くをモットーのちまたで大人気商品。

 奈々子には無縁のものと、思っていたが、雑誌をみて、どれが可愛いとかロッカーで話していたのをきいたことがあった。

 薄いピンクのブラとショーツにガーターベルトはまだいいとして。問題は、キャミワンピースタイプのランジェリー。シースルーだし、両胸の部分的はざっくりと空いてるし、背中もざっくりとしてるし、なによりも、智也の顔が興奮している。

「さぁ、ふたりがお膳立てしてくれたんだし。感想言わないとね。」

と、ニコッと笑いながら、彼シャツを脱がされ、ランジェリーを着せられ、体を重ねたのは言うまでもない。
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