イケメン上司と とろ甘おこもり同居!?
「っ!!」
私は咄嗟に手を引っ込めて、鈴木さんの背後に回った。自分で言うのもなんだけど、忍者ばりのすばしっこさであったに違いない。
「…え。くれるの?くれないの?」
呆れた声で鈴木さんが言った。けど、私は答えられなかった。なぜなら寄り添いながら歩く二人の人影が、こちらに迫って来ているから。
「今夜も俺の部屋に泊まってかない?」
「え、いいんですか?毎晩だとご迷惑じゃ…」
「迷惑だなんて、そんなこと思ったこともないよ。ていうか、入籍したら毎晩一緒にいられるね」
「はいっ!」
ベンチの前を通過するときに交わされた、ラブラブな二人の会話。日浦と、秘書課の角倉さんだ。私は耳を塞ぐのを我慢した。
二人が遠くへ行ってしまってから、
「なんで、隠れるの?」
鈴木さんがボソッと言った。
「す、すいません」
「別に、僕に謝る必要はないですが。」
「お体を衝立代わりにお借りしましたので、一応…」
「彼が“ただの同期とデートでキスして勘違いさせた”男?」
「っ……!」
長めの前髪越しに、片方の眉をぴくりと動かして、鈴木さんは立ち上がった私を見上げた。
なんにも答えてないのに。
ただ黙ってラムレーズンの限定チョコレートを口に含んだ私に対し、
「ふーん」
と、つまらなそうに言った。
私は咄嗟に手を引っ込めて、鈴木さんの背後に回った。自分で言うのもなんだけど、忍者ばりのすばしっこさであったに違いない。
「…え。くれるの?くれないの?」
呆れた声で鈴木さんが言った。けど、私は答えられなかった。なぜなら寄り添いながら歩く二人の人影が、こちらに迫って来ているから。
「今夜も俺の部屋に泊まってかない?」
「え、いいんですか?毎晩だとご迷惑じゃ…」
「迷惑だなんて、そんなこと思ったこともないよ。ていうか、入籍したら毎晩一緒にいられるね」
「はいっ!」
ベンチの前を通過するときに交わされた、ラブラブな二人の会話。日浦と、秘書課の角倉さんだ。私は耳を塞ぐのを我慢した。
二人が遠くへ行ってしまってから、
「なんで、隠れるの?」
鈴木さんがボソッと言った。
「す、すいません」
「別に、僕に謝る必要はないですが。」
「お体を衝立代わりにお借りしましたので、一応…」
「彼が“ただの同期とデートでキスして勘違いさせた”男?」
「っ……!」
長めの前髪越しに、片方の眉をぴくりと動かして、鈴木さんは立ち上がった私を見上げた。
なんにも答えてないのに。
ただ黙ってラムレーズンの限定チョコレートを口に含んだ私に対し、
「ふーん」
と、つまらなそうに言った。