イケメン上司と とろ甘おこもり同居!?
心なしか言いづらそうに、口元に手を当てて、逡巡しているようにも見える。


「気付いたことって…なんですか?」
「僕の、気持ちです。」
「きっ、気持ち!?」
「はい」


西日に照らされてるせいかもしれないけど、若干頬が赤く色付いてるようにも見受けられる。
隣に座って気付いた、そわそわして言い淀むような気持ちって…?

ま、まさか__
えっ…!告白、とか__!?


「このベンチ、寝心地もいいけど結構座り心地もいいんだなぁ、って。」
「、はい!?」


す、座り心地…?
そうよね。冷静に考えれば社内屈指のイケメンが、私に告白なんてするはずない。…恥ずかしい。


「あれ、顔赤い?もしかしてなんか……勘違いしちゃった?」


唖然とする私を見て、鈴木さんは意地悪そうにニヤリと笑った。
顔から火が出るんじゃないかってほど、いっぺんに熱くなる。


「か、からかってます、よね!?」
「うん。反応が初々しくて面白いから。」
「っ限定チョコレート、鈴木さんにあげて損しましたっ!」
「そんなに怒ることかな」


そりゃそうでしょう!?
私、今すっごいナーバスな年頃なんですけど!


「っ失礼します!」


ベンチから再び立ち上がり、大股で歩いた。


「待って、辰巳さん」


噴水の前で小さく振り向くと、鈴木さんがおいでおいで、と手招きしている。
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