うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜
「僕だって、真相はよく知らないけど。
 もうなにもかもオープンにし……

 ……わかったよ。
 うるさいなー、もう」

 そういえば……。

 了弥は、神田のことを語るとき、そこ此処で、知らない人間に対しては言わないような言葉遣いを見せていた。

「だっ、騙されたーっ」
と瑞季はしゃがみ込む。

「なんで黙ってたのよっ。
 二人して私を笑ってたのねっ!?」

「誤解だよっ。
 了弥はともかく、僕は違うよっ」

『てめーっ、なに一人がいい子になろうとしてるんだっ!』

「お前が保健室の外から覗いてたこともバラしてやる、このストーカーッ!」
と二人で揉め始める。

 保健室……って。
 まさか、この間の。

 く、……くらくら来た。

 やはり、エレナにキスされた了弥にごちゃごちゃ言っている場合ではない。
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