うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜
「帰る」
「待って、相楽さんっ」

「電車で帰る」

 半ば現実逃避気味に、そこから去ろうとする瑞季の腕を神田がつかむ。

「駅まで遠いよっ。
 腹黒い了弥はともかく、僕は君の味方だよっ」

『腹黒いのはてめーだろうがっ』

 まだつながっているスマホから、了弥の怒鳴り声が聞こえてくる。

 なんかもう……

 なにもかも放棄したくなってきた……。






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