最悪な政略結婚を押しつけられましたが、漆黒の騎士と全力で駆け落ち中!
「おひさしぶりです。キアラさん、エヴルさん」
「長く姿を見せなかったことを、謝罪する。色々と事情があった」
事情というのはたぶんあの騒動で、長年に渡ってモネグロス様たちが禁忌を犯していたことがバレてしまったことだろう。
きっと重い罰を受けていたのに違いない。
「あの……大丈夫だったんですか?」
「しんぱいしないでください。ちょっと怒られちゃっただけです。モネグロスもアグアも元気ですよ」
「皆様のおかげで、私は無事に王太子となることができました。この御恩は生涯忘れません」
「エヴルが王位を継ぐのは、当然の権利なり。なにも恩義に感じる必要はなし」
「でもこれで全部片付いたし、またみんな一緒に暮らせるんですよね!? 場所は精霊家じゃなくて王宮になりますけど!」
はしゃぐ私の言葉に、ふたりの表情が急に翳った。
嫌な予感を感じた私の胸にも暗雲が立ち込める。
「……どうかしたんですか?」
「わたしたち、今日はお別れを言いにきたんです」
「キアラ、エヴルよ、我らはもう二度と会えぬのだ」
「……!」
予想もしていなかった言葉に、私は驚いて息をのんだ。
一瞬冗談を言われているのかと思ったけれど、ふたりの表情は真面目そのもので、とてもそんな様子には見えない。
「長く姿を見せなかったことを、謝罪する。色々と事情があった」
事情というのはたぶんあの騒動で、長年に渡ってモネグロス様たちが禁忌を犯していたことがバレてしまったことだろう。
きっと重い罰を受けていたのに違いない。
「あの……大丈夫だったんですか?」
「しんぱいしないでください。ちょっと怒られちゃっただけです。モネグロスもアグアも元気ですよ」
「皆様のおかげで、私は無事に王太子となることができました。この御恩は生涯忘れません」
「エヴルが王位を継ぐのは、当然の権利なり。なにも恩義に感じる必要はなし」
「でもこれで全部片付いたし、またみんな一緒に暮らせるんですよね!? 場所は精霊家じゃなくて王宮になりますけど!」
はしゃぐ私の言葉に、ふたりの表情が急に翳った。
嫌な予感を感じた私の胸にも暗雲が立ち込める。
「……どうかしたんですか?」
「わたしたち、今日はお別れを言いにきたんです」
「キアラ、エヴルよ、我らはもう二度と会えぬのだ」
「……!」
予想もしていなかった言葉に、私は驚いて息をのんだ。
一瞬冗談を言われているのかと思ったけれど、ふたりの表情は真面目そのもので、とてもそんな様子には見えない。