秘密 ~生徒に恋して~
私達の間を隔てるものは、もう何もない。
『秘密』という呪縛から、やっと解き放たれたのだ。
未来のことは、まだわからない。
先の見えないこんな関係を、心配したり、笑う人もいるだろう。
これからも、順風満帆とは行かないこともあるに違いない…。
それでも、やっと手に入れた宝物を、私は大切にして行きたいと思った。
悠也が堤防の向こう側から、手を振りながら近づいて来る。
青い空を、ゆっくりと雲が流れて行く。
満開に咲いた桜の花びらが、暖かい風に乗って、二人の間を舞っていた。
― THE END ―

