秘密 ~生徒に恋して~
(…鈍感はどっちよ…)
悠也の気持ちが嬉しくて、すぐにでもその胸に飛び込みたい気持ちを、私はグッとこらえた。
「いいんだ…。先生はもうすぐ結婚するんだし。
仮に結婚の話がないにしたって、俺と先生とじゃ違い過ぎる。誰が見たって釣り合わない。
だから、いいんだ。
もうすぐ卒業だし、先生は遠くに行って会えなくなるし、俺なりのケジメをつけたかったって言うかさ…。
先生にとっては一生徒に告られたって、痛くも痒くもないだろ?
だから俺だけの問題なんだ。それでいいんだ。
まぁ、欲を言えば、〝私のこと好きって言ってた変な生徒がいたなぁ~〟くらいにたまには思い出してくれることがあったら嬉しいな~ってさ」
悠也は私に口を挟ませないように、一気にそこまで喋った。