乙女は白馬に乗った王子を待っている
その後、午後遅くに面接に来た3人はいずれも40過ぎのオバチャンたちだった。
どおりで落ち着いた受け答えだったはずだ。
山村月星(るな)の後だったので、落ち着いた受け答えに好感を持ったのだが、40過ぎのオバチャンを雇いたい企業なぞまずまずあるもんじゃない。
話しを聞きながら、ゆり子はこちらも頭を抱えた。
「社長、さっきの人たち、全員40超えてましたよ。
一人なんて、15年以上働いてなかったっていうし、もう一人なんて45過ぎてますよ。
仕事なんてあるわけないじゃないですか。」
「あるさ。」
高橋はあっさりとこともなげに言う。
「とにかく、明日から彼女たちも研修に参加だ。
4人いたら、それっぽい感じになるんじゃないか?権藤もからかわれないように頑張れよ。」
……なんだかイヤな予感しかしない。
ゆり子はぶるぶると身震いをした。