兄妹愛‐kayane and kazune‐



別に、やけになってるわけじゃない。


ただ、駿君となら、

いいかなって思っただけ。



あたしの初めて、駿君になら
預けられる。


きっと駿君はあたしを幸せにしてくれる。


幸せにしてくれる
すべしか知らない。



あたしの唇に軽いキスが降ってきた。


そんなとき頭に映し出されたのは、

あたしとお兄ちゃんのキスシーン。



罪悪感はない。

未練とかいうのも、ない。


悲しさも寂しさも悔しさもない。



駿君となら大丈夫だって思ってるから。



ただ、心配なだけ。



いま、お兄ちゃんはあたしを探してるんじゃないか、とか。


勝手に泊まりして怒ってくれるかな、とか。



そのまま激しいキス。




「んっ………ふ………」





かすかに漏れる、苦しげな声が


やけに虚しい。






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