love square~四角関係なオトナ達~
「私はまたしたいです」


「………」


「姫葵さんとデート」


恥っ!照っ!汗っ!


あまりのどストレートな言葉に何も返せず、気持ちがあたふたしてるあたしに工藤は更に追い打ちをかける。


「夜はどうですか?ドライブ。晴れていれば星が見えます」


「…ケド」


「ハイ?」


「してもいいケド!」


「正直なようで素直じゃない返事ですね。またケンカ、しますか?」


「し、しないっ。ドライブ行くっ、行きたい!工藤、と…」


「わかりました。では、明日の夜」


笑いを堪えながら工藤が約束してくれた星のデート。


晴れてくれればいいな、って。


願わずにはいられない。


まだここの春の夜は寒いから。


温かいコーヒーを持って。


コートを羽織って、マフラーを巻いて、ホッカイロも持って。


でも、手袋だけはわざと忘れちゃおう。


右手のリングを隠さないためにも、もしも…もしも手を繋げたらの時のことを考えて。
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