love square~四角関係なオトナ達~
夕方になってコーヒーをポットに入れて身支度を整え、事務所へ降りると、帆乃香さんの声がした。


少し荒ぶった声だけど、細かな会話までは聞こえない。


ドアを開けてそっと覗くと、工藤と2人きりのようだった。


薄暗い中、チラッとだけど帆乃香さんと目が合った気がした。


彼女は。


工藤の首に腕を回して…キス…をした。


あたしはとっさに後ずさり、音を悟られないように再び2階へ上がろうとするのに、体に力が入らない。


───ガタンッ!


コーヒーのポットを床に落としてすぐ、ドアが開く。
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