love square~四角関係なオトナ達~
「待ってくださいっ!姫葵さんッ!」
「離してッ!工藤のウソつきッ!工藤なんて大ッ嫌い!!」
「ちゃんと話します。姫葵さん聞いてくだ…───ッ!」
あたしが手首を振りほどく直前。
工藤の顔を直撃したのは、春流の強い拳だった。
「なんかわかんないけどさ、ぴぃちゃん悲しませてるよな?ぴぃちゃん泣かしてるよなッ!」
春流は馬乗りになって工藤の顔中、体中に拳を力一杯食い込ませていく。
工藤は防御はしても、春流を殴るための手は出さず、ほぼサンドバッグ状態。
あたしは怖くなってその場で震えるだけで、春流を止めることなんてできなくて。
事務所から走ってきた帆乃香さんが必死になって春流の手を止めたりあたしを呼ぶのを、まるでテレビの中のワンシーンのように何もせず見ていることしかできなかった。
「やめてっ、大野くんっ!!お嬢さん、大野くんを止めてッ!!」
「春、流…」
「早くッ!このままじゃ工藤さんが死んじゃうッ!!」
「春流…やめて…?ねぇってば、春流ッ!!」
工藤の上に乗ったまま振り返った春流は、いつものその人じゃなかった。
目が血走って鬼のような形相であたしをも睨む。
でも止めなきゃ、本当にこのまま工藤が目の前で殴り殺されるような気がして、あたしはグッと涙を拭って春流を抱き締めた。
「もう泣かないから…だから春流も、もうやめて…?」
血だらけの春流の拳をそっと握る。
次第に力が抜けていくその手を感じ、あたしは工藤の上の春流をはがした。
「離してッ!工藤のウソつきッ!工藤なんて大ッ嫌い!!」
「ちゃんと話します。姫葵さん聞いてくだ…───ッ!」
あたしが手首を振りほどく直前。
工藤の顔を直撃したのは、春流の強い拳だった。
「なんかわかんないけどさ、ぴぃちゃん悲しませてるよな?ぴぃちゃん泣かしてるよなッ!」
春流は馬乗りになって工藤の顔中、体中に拳を力一杯食い込ませていく。
工藤は防御はしても、春流を殴るための手は出さず、ほぼサンドバッグ状態。
あたしは怖くなってその場で震えるだけで、春流を止めることなんてできなくて。
事務所から走ってきた帆乃香さんが必死になって春流の手を止めたりあたしを呼ぶのを、まるでテレビの中のワンシーンのように何もせず見ていることしかできなかった。
「やめてっ、大野くんっ!!お嬢さん、大野くんを止めてッ!!」
「春、流…」
「早くッ!このままじゃ工藤さんが死んじゃうッ!!」
「春流…やめて…?ねぇってば、春流ッ!!」
工藤の上に乗ったまま振り返った春流は、いつものその人じゃなかった。
目が血走って鬼のような形相であたしをも睨む。
でも止めなきゃ、本当にこのまま工藤が目の前で殴り殺されるような気がして、あたしはグッと涙を拭って春流を抱き締めた。
「もう泣かないから…だから春流も、もうやめて…?」
血だらけの春流の拳をそっと握る。
次第に力が抜けていくその手を感じ、あたしは工藤の上の春流をはがした。