love square~四角関係なオトナ達~
「ゴメンネ…春流にこんなことさせて…ゴメンネ…」


「ぴぃちゃん…」


「春流…行こ…?」


「うん」


工藤の血のついた春流の拳を握って、そのまま宿舎へ歩いた。


───パタン


ドアを閉めて、後ろから春流を抱き締める。


荒くなってた息はもう普段通り整い、でもどこか疲れたような春流。


「ぴぃちゃん、ボク…」


「いいの。あたしが悪いの。春流にこんなことさせたのはあたし…だから」


「スゲー頭に血が昇っちゃって、さ。ぴぃちゃんが泣いてたから」


「うん…ゴメンネ。春流…ゴメンネ…」


「もっと呼んでくれる?ぴぃちゃんの声って、なんか落ち着くから」


「春流」


「うん…」


「春流…」


「うん」


「春…流…っ…っ…!」


「どうしてまた泣くの?」


「…っ…っ!わかんないの…っ…!みんなの気持ちも、自分の…っ…っ…気持ちも…。あたしが誰かを選んで傷つけるのは…ヤ…。誰かがあたしを喜ばせてくれても…っ…泣いちゃったりしても、結局誰かが…っ…っ…!」
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