love square~四角関係なオトナ達~
「そうだよ」


「…っ…え…っ…?」



「ぴぃちゃん、今更都合が良過ぎるよ。そんなの最初からわかってたじゃないか。ぴぃちゃんが3人のうち1人を選べば2人は傷つく、全員選ばなければ3人ともが傷つく。これはさ、正解のない椅子とりゲームなんだから」


「椅子とり…ゲーム?」


「ボク、手、洗ってくるね」


春流はあたしの手をほどき、工藤の血を流しに行った。


あたしは。


こんな時にまで春流に甘えちゃう自分が情けなくて。


だからもう泣くべきじゃない、って、必死に涙を堪える。


ズルさばかりのあたし、こんな事態を招いたのもあたし。


これ以上、ここにいちゃいけない。


あたしは静かに春流の部屋を後にした。
< 125 / 240 >

この作品をシェア

pagetop