love square~四角関係なオトナ達~
残されたあたし…工藤にあんな所見られて…気まずいんですが…。


なのに工藤は何事もなかったかのように片手に抱えていた服をあたしに差し出した。


「着替えてください。仕事です」


「…は…?」


「仕事です、と言いましたが」


「そうじゃなくて…!うら若き純真な乙女が犯されようとしてたのよッ!?他に何かないワケ!?」


工藤はベッドの上のあたしと向かい合って座ると、右手をスッと伸ばして。


───ポスンッ


あたしの頭に手を置き、長い髪をゆっくりと指で梳いていく。


「怖かったですか?」


「怖かったもん…」


「誰に助けて欲しかったんですか?」


「今は…工藤しかいないじゃない…」


「そうでしたね。すぐに来られず、すいませんでした。まさか朝の5時に春流が起き抜けの姫葵さんを…襲う予想はついてましたが」


「予想できたんなら、もっと早く来てよ…」


「では、どう埋め合わせしましょうか?」


「じゃあ…。また…ほしい」


「ん?」


「ほっぺに、ちゅっ、してほしい…」


「わかりました」
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