love square~四角関係なオトナ達~
スッキリ頭を切り替えられたあたしは事務所のドアを開けて、


「ただいまー」


と小さく言うと、長靴を玄関に揃えて自宅のある2階へ上がった。


「姫葵さんっ!」


「あ、工藤。パパの仕事、もういいの?」


「どうしたんですか?随分遅くて心配してました」


「ん、色々。フランスのお客さんは?」


「はい。通訳の方も一緒でしたので、私は姫葵さんの身辺整理を手伝おうかと。引っ越しの荷物、部屋へ運んでおきました」


「ありがと。じ、あたしシャワー浴びて着替えるね」


「そうですね。私は何か簡単な料理を準備します」


「春流から?」


「歓迎会ですね。もちろん喜んで」


「うん。じゃあ、支度するー」
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