love square~四角関係なオトナ達~
エプロンを取った工藤と2人で離れた宿舎へ向かうと、春の夜空には星がまたたいていた。


「ここって、空が暗くて高いのね?」


「今時期はあそこ、しし座とおとめ座の季節です」


「ふーん…。詳しいんだ?」


「1年前」


「…ん?」


「1年前に社長に星を見ながらお話を伺いました。姫葵さんの婚約者候補の話を」


「1年も…前?」


「姫葵さんにとっては、突拍子もない話しだったかもしれません。でも、1年前の社長の話…いいえ、そのずっと前から私達3人はあなたを待っていたんです」


「あたし…を…?」


「さ、急ぎましょう。32分オーバーです」


「あ…うん…」


1年前…。どうしてパパは急にそんな話を3人に伝えたのか、その真意が聞きたかったけど。


工藤の口から教えてもらうのは、違う気がした。


ちゃんとハパの口から、パパの言葉で真実を確かめたい、そんな思いがよぎった。
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