love square~四角関係なオトナ達~
「立て」


「ヤッ」


「ホラ、立て」


涙で濡れたあたしの手を掴んで無理矢理立たせて引っ張っていく。


歩きたくないのにズルズル引かれて入ったのは、宿舎の一番右の部屋。


部屋に上がると怜玖さんはあたしをソファーに座らせて、缶ビールを1本投げつけた。


「それしかねぇから。水分補給しろ」


「………」


「飲め。カラカラに渇いてシワだらけになるぞ」


───プシュ


プルタブを開けてビールを流し込むと、空腹の胃袋に発泡酒の泡がシュワシュワと染みた。


「ホラ、タオル」


怜玖さんがくれたのは、氷を包んだタオル。


メガネをはずして目に当てるとその冷たさに刺激されて、高ぶってた感情が少しずつおさまっていくのを感じる。


タオルとビールを交互に手に取るあたしを放って、怜玖とんは小さなキッチンで何やら料理を始めた。
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