俺様彼氏はShy Boy?
返事はなかった。
何も言ってくれなかった。
でも、海斗はあたしの手を掴み真っ直ぐに歩いていく。
そん先は、観覧車を待つ人たちの列。
嬉しくて繋いだ手をキュッと握り締めると。
海斗も、それに応えるようにキュッと握り返してくれる。
「足元お気をつけて! はい、では行ってらっしゃい」
お姉さんに誘導されて、観覧車の中に乗り込んだ。
本当は海斗の隣に座りたかったのに。
ど真ん中にドンと座る海斗の隣には座れそうもなくて、渋々、向い側に腰を下ろす。
ゆっくりと上昇していき。
周りの景色が広がっていく。
あたしたちに会話はない。
ただ、小さくなっていく周りの風景を眺めていくだけだった。
頭の中は、ジンクスのことだけ。
どうやって、海斗と愛を誓う?
てっぺんまで、あと少し。
馬鹿にされたって、呆れられたって。
このジンクスに縋ってでも、海斗のことを繋ぎ止めていたいと思ってしまう。