俺様彼氏はShy Boy?
いつの間にか切られたケータイ。
落とされたままのバックに乱暴にケータイを押し込むと。
小さく溜息を吐いた。
「笹木に謝られたよ。比奈を怒らないでくれって言われた。
自分が無理やり誘ったのが悪いって」
「そ、そんなこと……未来は、全然悪くない」
俯くと、左腕をギュッと掴まれる。
まるで上を向けと強要してるかのように。
「俺は謝らない。比奈が悪い」
「…うん、ごめんなさい」
そんなのわかってる。
未来は何も悪くない。
あたしが自分で考えて、いいと思ってしたことだから。
未来のため。
海斗だって知ってたはずなのに。
海斗にちゃんと許可を取ったはずなのに。
あたしだけが悪いと罵る。
それでもここに海斗がいることが嬉しいなんて。
さんざん怒らせたのに、戻ってきてこうやって側にいてくれることが嬉しいなんて。
笑っちゃうよね?
目の前の大きな観覧車を見上げる。
何度もこの遊園地に誘ったのは。
この観覧車に乗りたかったから…なんていったら呆れられちゃうかな。
この観覧車で、海斗と愛を誓ってみたいなんて。
『くだらない』なんて、冷たくあしらわれちゃうかな。
それでもいい。
「…ねぇ、観覧車…乗らない?」
海斗と一緒に、この観覧車に乗りたいんだ。