俺様彼氏はShy Boy?


「比奈」


沈黙破ったのは海斗だった。


「何…?」


外の風景から、ゆっくりと海斗に視線を移す。

少し何かを考えるように俯いていた海斗が、不意に顔を上げて右手を突き出す。


目が合うと、真っ直ぐな海斗の瞳にあたしの姿が映って見えた。


「やる」


ほら、と差し出されたままの右手。

なかなか動かないあたしに痺れを切らしたのか、左手であたしの右手を掴みと。

半ば無理やり、あるものを手渡してきた。


小さな、小さなモノ。


コロン、と受け取ったソレは。

キラキラ光る黒いピアス。

海斗がいつも身に着けていたオニキスのピアスにそっくりなもの。


手のひらから海斗の耳元に視線を移動させると。


右耳にだけ、そのオニキスのピアスが見えた。


「これっ……」


フワリ、優しく頬に触れる海斗の手。

その手が徐々に耳元に移ると。

耳たぶに優しく触れる。


「だから、これ…ちょうだい」


あたしの耳に光るのは、ルビーのピアス。


そのピアスをとても愛おしそうに見つめる海斗に、ドキドキしてしまう。

艶っぽい顔で見つめられて。

海斗に触れられてる場所から熱を帯びていく。


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