俺様彼氏はShy Boy?
親の不在の家に誘うなんて、不純?
きっと、海斗はなんとも思ってない。
あたしもただ、海斗と二人きりになりたかっただけ。
二人の時間を過ごしたかっただけ。
さっきまで速くて追いつけなかったはずなのに。
今は、あたしの歩調に合わせてくれてる。
斜め後ろから海斗の横顔をただ見つめる。
そして思う。
ただただ、この人のことが好きなんだと。
「どうぞ」
家について玄関を開けると、家の中に海斗を招きいれた。
シーンと静まり返った部屋の中。
玄関に荷物を置き靴を脱ぐ音でさえ、やけに大きく響く。
自分の家なのに変に緊張してぎこちない動き。
物音を立てないようにそっと動くあたしの不自然さに。
海斗はフッと鼻で笑った。
「何、緊張してんの?」
「し、してないし」
「フッ、どもってるし」
ククッと笑いを堪えて肩を振るわす海斗。
頬に熱が集まっていく。
部屋の中が薄暗くてよかった、と。
両手で頬を押さえながら、リビングへと足を進めた。